外壁塗装の高耐久塗料「フッ素塗料」の特徴とメリット・デメリット | 株式会社 吉川塗装

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外壁塗装の高耐久塗料「フッ素塗料」の特徴とメリット・デメリット

 

外壁塗装で使用する塗料にはさまざまな種類があり、高耐久塗料として人気が高いのがフッ素塗料です。

今回は、フッ素塗料の特徴やメリット、デメリットをご紹介します。

 

外壁塗装のフッ素塗料とは

フッ素塗料とは、蛍石が原料となっているフッ素樹脂を配合した塗料のことです。

 

フッ素樹脂とは

フッ素樹脂とはフッ素原子を含むプラスチック原料の総称です。
ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)やパーフルオロアルコキシアルカン(PFA)をはじめとする9品種があります。

 

フッ素樹脂の原料は蛍石です。

 

蛍石に硫酸を反応させるとフッ酸というものができ、このフッ酸とクロロホルムを反応させ分解するとフッ素樹脂の原料が出来上がります。

 

フッ素樹脂は耐熱性、滑り制、非粘着性、耐薬品性、低摩耗性、絶縁性に優れた性質を同時に兼ね備えており、さまざまな製品に利用されています。

 

フッ素塗料の特徴

フッ素塗料の樹脂は炭素とフッ素の結合が非常に強固なため、紫外線による破壊を受けにくいという特徴があります。
さらに付着した汚れを弾くという性質を持っており、一度施工すれば長期間にわたって美観性を保つことが可能です。

 

そのため、高耐久で短期間での塗り替えが難しい大型施設や鉄橋などの塗装に多く使用されています。
住宅では外壁塗装、屋根塗装のほか、シャッターなどにもよく使われます。

 

フッ素塗料のメリット

劣化しにくく高耐久

フッ素塗料は耐用年数の長い高耐久な塗料として知られています。

フッ素樹脂は紫外線や可視光線、湿気などの影響をほとんど受けません。

 

多くのプラスチックや樹脂は長期間野外に置かれると劣化しますが、フッ素樹脂は大気中の酸素や化学物質による酸化をほとんどしないため、長い間劣化せずに強度を保ち続けられます。

 

各種外壁塗料とフッ素塗料の耐用年数は以下となります。

ウレタン塗料…約6〜8年
シリコン塗料…約8~12年
フッ素塗料…約12~20年
光触媒塗料…約15~20年
無機塗料…約20~25年

 

フッ素塗料は最も長持ちするといわれている高耐久塗料の無機塗料に比べれば若干見劣りするものの、長期間にわたって劣化しないため、外壁塗装の頻度を減らせます。

 

耐熱性に優れている

フッ素塗料は耐熱性に優れていることでも知られています。

 

フッ素樹脂のうちPTFEの融点は327℃で、連続使用温度は260℃です。
高温の環境下でも劣化しないため、屋根や外壁のような太陽の熱の影響を受けやすい場所に向いています。

 

また、耐寒性にも優れ、-100℃でも使用できます。

 

セルフクリーニング機能がある

フッ素塗料は親水性に優れた塗料として知られています。

 

親水性とは水と密着する性質のことです。

 

通常、雨が当たると外壁上に水滴ができますが、フッ素塗料で外壁塗装した外壁には雨水が外壁上に広がって薄い水の膜を作ります。
この膜が外壁の上についたホコリや汚れを浮かせて雨と一緒に洗い流します。

 

このように、フッ素塗料は雨が降ると外壁に付いた汚れを落とすセルフクリーニング機能を備えています。

 

汚れが付きにくい

フッ素樹脂は摩擦係数が低く摩擦抵抗がほとんどかかりません。
滑りやすいため汚れが付きにくいという特徴を持っています。

 

また非粘着性も高く、ほとんどの物質を固着させない特性も持っています。

汚れが定着せず、綺麗な外壁を保つことが可能です。

 

防カビ性・防藻性

フッ素塗料はカビや藻、苔が生えにくい性質を持っています。
日当たりが悪い場合や近くに水辺があるなど、カビや藻が生えやすい環境に住宅がある場合にはうれしい効果と言えるでしょう。

 

フッ素塗料のデメリット

費用が高い

フッ素塗料のデメリットとして、塗料の費用が高いことが挙げられます。

 

・ウレタン塗料
施工単価(㎡)…約1,700~2,200円

 

・シリコン塗料
施工単価(㎡)…約2,300円~3,000円

 

・フッ素塗料
施工単価(㎡)…約3,800円~4,800円

 

・光触媒塗料
施工単価(㎡)…約4,200円~5,000円

 

・無機塗料
施工単価(㎡):約4,500円~5,500円

 

製品によっては単価がスタンダードなシリコン塗料の2倍近くになることもありますが、耐用年数が長いため、コストパフォーマンスが高いという側面もあります。

 

外壁塗装では塗料の費用だけでなく、足場設置などさまざまな費用がかかります。
高耐久のフッ素塗料は塗装の頻度が減るため、トータルで見ると安くなる場合もあります。

 

フッ素塗料を検討している際には見積もりをしっかり取ってもらい、予算と照らし合わせて検討することをおすすめします。

 

追従性に劣る

フッ素塗料は高耐久である一方で、塗膜がほかの塗料に比べて硬く横に伸びる力が弱いため、外壁のヒビと共に割れてしまう場合があります。

 

フッ素塗料で外壁塗装した外壁はヘアクラックが起こりやすくなりますので、モルタル外壁のようなヘアクラックが起こりやすい外壁とは相性があまり良くありません。

 

再塗装が難しい

フッ素塗料は親水性が高く硬い塗膜が特徴です。
そのため、フッ素塗料の上から外壁塗装をする場合、塗料の密着性が低下しやすくなります。

 

フッ素塗料で塗装した外壁に外壁塗装をする場合は、下塗り材を密着性の高い物を使う必要があり、外壁塗装の難易度も上がります。

 

独特の光沢感があるため好みが分かれる

フッ素塗料には独特の光沢感があります。
そのため、フッ素塗料で外壁塗装をするとツヤツヤとした外観に仕上がります。

 

光沢感のある仕上がりは外壁を新しく見せる効果があり、高耐久のフッ素塗料はツヤツヤの状態がほかの塗料よりも長期間持続します。

 

しかし、外壁をマットに仕上げたい、光沢があると外壁がチープに見えてしまう、という場合にはあまり向いていないと言えるでしょう。

 

光沢感のある外壁には好みが分かれるため、フッ素塗料を希望していて光沢が気になる場合は事前に外壁塗装業者に仕上がりのイメージを確認しておきましょう。

 

フッ素塗料を検討している場合は外壁塗装業者に相談

高耐久のフッ素塗料についてご紹介しました。
フッ素塗料は耐用年数が長いだけでなく、機能性も高い塗料です。

 

しかし一定のデメリットもありますので、無機塗料や光触媒塗料など、ほかの高耐久塗料と比較しながら決めていくと良いでしょう。

 

フッ素塗料での外壁塗装を検討している場合は外壁塗装業者に相談して、見積もりを取ってもらい、最適な塗料を選ぶと塗料の機能性を最大限に発揮できます。

 

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