外壁塗装で助成金・補助金は受けられる?リフォーム優遇制度とは

 

住宅のリフォーム工事をする際は国や地方自治体から補助金や助成金を受けられる場合がありますが、外壁塗装工事でも受けられるのでしょうか。

 

この記事ではリフォーム優遇制度とはどのような制度か、外壁塗装リフォームで助成金・補助金が受けられるケースについて解説します。

 

リフォーム優遇制度とは

リフォームに関する優遇制度は大きく分けて「補助金」と「税制優遇」の2つです。

 

補助金は国から交付されるものと地方自治体から交付されるものがあり、対象となる工事も幅広くあります。
また、税金の優遇制度も対象となる工事が幅広く条件も複雑です。

 

リフォームに関する補助金

補助金制度は工事費の一部を補助して国や地方自治体が推奨する性能の高い住宅を普及させることなどを目的としています。
対象となる工事や基準、期間などがそれぞれ定められており、事前に確認しておく必要があります。

 

リフォーム減税

リフォーム減税は要件を満たす住宅リフォームを行った場合に税金の優遇を受けられる制度です。

 

対象となる税金それぞれにおいて工事、税率、ほかの税制優遇との併用の可否などの条件が決められています。
申請先や期限が制度によって異なるため、着工前に確認が必要です。

 

優遇税制の種類には

・所得税の控除
・固定資産税の減額
・贈与税の非課税措置
・登録免許税
・不動産取得税の特例措置

があります。

 

外壁塗装で補助金・助成金は受け取れる?

外壁塗装工事も条件が合えばリフォーム優遇制度の対象となります。

 

外壁塗装・屋根塗装に関する補助金・助成金制度には大きく分けて、省エネ住宅改修補助金、一般的な住宅リフォーム資金助成の2つがあります。

 

これらの助成金は多くの自治体で制度として設けられています。

 

外壁塗装で使える助成金・補助金制度

外壁塗装に使える代表的な助成金・補助金制度には次のようなものがあります。

 

省エネのための住宅改修補助金

主に省エネリフォームやヒートアイランド現象の防止など、環境配慮に関するリフォーム工事の補助金・助成金です。

外壁塗装では、主に遮熱塗料での外壁塗装・屋根塗装が対象となります。

 

自治体が認める断熱性能の高い外壁塗料で塗装すると10～100万円の補助金がもらえる場合もあります。

 

一般的な住宅リフォーム（省エネ以外）資金助成

省エネのためのリフォームだけでなく、全国の自治体にはさまざまなリフォーム工事の費用を助成する制度があります。
対象となるリフォーム工事も幅広いため、条件を満たせば外壁塗装・屋根塗装でも申請が可能です。

 

耐震のため、景観整備のため、空き家活用のための外壁塗装には補助金が出る場合があります。
補助金の内容が金額は自治体によって異なるものの、10～30万円が中心です。

 

助成金・補助金の対象となる外壁塗装の種類と条件

外壁塗装で助成金・補助金を受け取るには、外壁塗装の種類や目的が条件に合っている必要があります。
対象となる外壁塗装工事は次のようなものがあります。

 

ヒートアイランド対策

公的支援の対象となる外壁塗装工事の1つには「ヒートアイランド対策」用の外壁塗装工事があります。
この工事では遮熱塗料を使うことで部屋の温度を下げてエアコンの使用量を下げ、ヒートアイランド現象の抑制効果が期待できます。

 

エコリフォーム

エコリフォームはエコ基準を満たした資材を使用して、外壁や窓、天井などに断熱改修を施す省エネ目的のリフォームです。
エコリフォームでは高効率給湯器の設置も支援対象となり、省エネ全般に適用されます。

 

一般リフォーム

上記2つの外壁塗装工事は省エネ対策を目的としたものですが、これらとは関係なく一般の工事が支援対象になる場合もあります。

 

このような補助金は主に地域の振興や定住者の増加などを目的に行われます。
この場合、助成金・補助金の対象となる工事の条件は比較的緩く、リフォーム工事全般が対象となる場合もあります。

 

リフォーム補助金を申請するときの注意点

リフォーム補助金を受けるためには申請が必要です。
手続きの方法は地方自治体により細かく決められているため、事前にしっかりと調べておくことが大切です。

 

以下では、リフォーム補助金を申請する際に特に気を付けておきたいことをご紹介します。

 

予定している工事内容が条件に合っているか確認する

リフォーム補助金は適用のための条件が細かく設定されています。
予定しているリフォーム工事が補助金の条件に合っているか事前にしっかり調べておく必要があります。

 

外壁塗装工事では該当する塗料が決まっている場合もありますので、しっかりと確認しておきましょう。
自治体の公式サイトを確認しておくこと、不明な点は自治体の窓口で聞いておくと安心です。

 

所定の書類を準備する必要がある

補助金を希望する場合は補助金申請の窓口に所定の書類を提出し申し込み手続きを行います。
工事計画書などの提出を求められることが多いため、事前に準備が必要です。

 

なお、リフォーム業者によっては補助金の申請を代行してもらえる場合がありますので聞いておくと良いでしょう。

 

予定よりも早く締め切られることがある

補助金は申請期間が定められているのが一般的です。
しかし、補助金に申請が殺到し、予算の枠がいっぱいになると予定期間よりも早めに締め切ってしまう場合があります。

 

補助金の申請には必要書類の準備などである程度の時間を必要としますので、利用したい補助金は常にチェックしておき、早めに申請できるようにしておきましょう。

 

着工前に申請する必要がある

補助金は原則としてリフォーム着工前に申請する必要があり、リフォーム費用は申請者が支払ったあと、後日支給されます。

補助金の交付決定前に契約・着工すると対象外になる可能性があるので注意が必要です。

 

外壁塗装も補助金を受けられる

リフォーム優遇制度について解説しました。
外壁塗装でも条件が合えば補助金を受けられますので、事前に自治体の窓口やホームページなどで確認しておきましょう。

 

また、地域密着型の外壁塗装業者であれば、外壁塗装の補助金・助成金について詳しい情報を持っている可能性が高いため、工事を依頼する際に相談しておくとアドバイスをもらえる可能性があります。

 

お得に外壁塗装をするためにも、早めに申請の準備をしておくことがポイントです。