-ALC外壁の劣化症状とメンテナンス方法・外壁塗装の目安- | 株式会社 吉川塗装

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-ALC外壁の劣化症状とメンテナンス方法・外壁塗装の目安-

ALC外壁は地震や炎に強く、防音性や断熱性にも優れた外壁材です。

ただし、長くALC外壁の機能を維持するためには定期的なメンテナンスが必要です。

 

今回は、ALC外壁の劣化症状やメンテナンス方法について解説します。

 

 

ALC外壁とは

 

ALC外壁の特徴

 

ALC外壁とは、セメントの中に気泡を入れて軽量化した軽量気泡コンクリートボード外壁です。

 

珪石やセメントを主成分としており、コンクリートの4分の1ほどの重量しかない点や内部に気泡がある点が特徴です。

 

パネル状に加工したものを外壁材として使用するため、ALCパネルとも呼ばれます。

サイディングボードに似ているようにも見えますが、サイディングボードの倍以上の厚みがあります。

 

 

ALC外壁の施工方法

 

ALCパネルは型にセメントや珪石などを流し込み、高温高圧の窯で焼き固めて作られます。

一般的なコンクリートは建設現場で打設しますが、ALCパネルは工場で成形から塗装まで行われ、均一的な仕上がりになります。

 

 

ALC外壁のメリット

 

軽い

 

ALCパネルは軽量な素材で、コンクリートの4分の1ほどの重量です。

これはALC内部にある直系0.05~0.1ミクロンという非常に細かい気泡によるものです。

 

軽量であるため、施工の容易さにもつながっています。

 

 

防火性が高い

 

ALCパネルは耐火性、防音性に優れているため、火災が発生しても燃えず、有毒なガスや煙も発生しません。

 

また、火災のときも炎や熱からの安全性を高めます。

 

 

防音性に優れている

 

ALCパネルはコンクリートに無数の気泡が含まれた素材のため、この気泡が音を吸収し、高い防音性を持ちます。

 

また、この空気の層が音を通しにくく、家の外から聞こえる車や電車の走行音や上下階の生活音などを防いでくれます。

反対に家の中の音が外に漏れることを防ぎます。

 

 

耐久性が高い

 

素材に無数の気泡が含まれているため、断熱性が高い点もメリットです。

ALCパネルはコンクリートの10倍もの断熱性を発揮すると言われており、熱伝導率もコンクリートの約1/10とされています。

 

そのため、夏は涼しく、冬は温かい室内を維持でき、光熱費の節約にもつながります。

 

 

地震に強い

 

ALCパネルは一般的に「ロッキング構法」で取り付けられます。

ロッキング構法は、地震の際に躯体が変形してもパネルが回転することで、変形による損傷を小さくできる工法です。

 

鉄骨などの構造体に取り付けたALCパネルは、地震などの外からの力が加わったときにパネルが1枚ずつ微小に回転することで、並んでいるALCが少しずつ傾いて収まります。

 

そのため、地震により躯体が変形した場合でも損傷を受けにくいという特徴があります。

 

 

ALC外壁のデメリット

 

吸水しやすい

 

ALCパネルの最大のデメリットは吸水性が高く、浸水によるダメージを受けやすい点です。

 

内部の気泡が水を吸収しやすく、水を吸収するとALCパネルが膨らみ、乾くと縮みます。

収縮を繰り返すことでALCパネルが傷み、ひび割れなどの原因となります。

 

 

目地が多い

 

ALCパネルはサイディングボードよりも1枚の大きさが小さいため、目地が多くなってしまいます。

 

目地が多いとコーキングが劣化したときに水が浸入しやすくなり、ALCパネルが水を含んで劣化しやすくなります。

 

また、見た目上、あまり目地を多くしたくない場合はサイディングボードや、モルタル壁の方が向いていると言えます。

 

 

ALC外壁の劣化症状

 

ALC外壁は10年ほど経過すると、劣化が症状になって現れてくることがあります。

ALCは高価な素材ですので、大きく劣化してしまうと補修も大がかりになり、費用も高額になってしまう傾向があります。

 

次のような劣化症状が現れたら早めにメンテナンスを行うようにしましょう。

 

 

チョーキング現象

 

チョーキング現象とは、外壁に触れると手に粉が付いてくる現象で、塗料の防水機能が切れていることを示しています。

 

外壁塗料の樹脂は紫外線に当たり続けると分解され、外壁上に顔料の粉が残ることでチョーキング現象として現れます。

 

チョーキング現象のチェック方法は、外壁を指で触って粉がついてくるか、外壁を水で濡らして色が変わるかで確認できます。

 

 

カビ・苔・藻の発生

 

カビや苔、藻は湿気の多いところや北側の外壁に発生しやすいものです。

長期間放置していると、根を張ってALCが水を吸い込みやすくなってしまいます。

 

外壁を洗ってもすぐに苔が発生するようであれば、外壁塗装でメンテナンスしましょう。

 

 

ひび割れ

 

ALCは水を含むと膨らみ、乾くと縮みます。

これを繰り返しているとALCパネルのひび割れにつながります。

 

ALCパネルが水を吸い込んでいる状態ですので、早急なメンテナンスが必要です。

 

 

コーキングのひび割れ・離れ

 

ALCパネルはサイディングボードと同様、目地をコーキングで埋め、防水機能を持たせます。

 

コーキングは紫外線により固くなり、割れたり、ALCパネルから離れてしまうといった劣化症状を引き起こします。

 

コーキングの割れや離れを起こした目地は、隙間から雨水が入り込みやすい状態になっています。

雨水が染み込むとALCパネルを大きく劣化させる原因となりますので、早めの補修が必要です。

 

 

ALC外壁のメンテナンス方法

 

ALC外壁のメンテナンス方法は一般的に外壁塗装とコーキングの打ち替えで行います。

どちらも、水に弱いALCパネルを雨水から保護するために行います。

 

 

外壁塗装

 

外壁塗装は、外壁塗料の塗膜でALCパネルをコーティングし、防水機能を持たせるメンテナンスです。

 

外壁塗装を施すことで、ALCが水を吸って劣化するのを防ぎます。

 

 

コーキングの打ち替え

 

上でもご紹介しましたが、コーキングが劣化するとひび割れや剥がれが起こり、外壁の防水機能に影響します。

 

コーキングのメンテナンス方法には既存のコーキングをすべて取り除き、新たにコーキング材を打つ「打ち替え」と、既存のコーキングの上からコーキング材を打つ「打ち増し」がありますが、打ち替えで行うのが一般的です。

 

コーキングのメンテナンスは外壁塗装と同時に行うと費用もお得になります。

 

 

外壁塗装は10年に1回が目安

 

ALCパネルの外壁塗装によるメンテナンスは、10年に1回が目安とされています。

 

しかし、塗料によって耐用年数が異なり、外壁塗装の時期は変わりますので、メンテナンスの時期を意識して塗料選びをすることも大切です。

 

外壁塗料のなかでもスタンダードなシリコン塗料の耐用年数は8~12年です。

スタンダードなシリコン塗料の寿命を考慮すると10年に1度の塗り替えが目安となります。

 

 

ALC外壁は定期的にメンテナンスする

 

ALC外壁は軽く、地震や火災に強い優秀な外壁です。

しかし、水に弱いという面もあるため、定期的な塗り替えメンテナンスが必要になります。

 

外壁塗装の時期をあらかじめ計画しておくとともに、定期的に外壁をチェックして劣化が見られたら早めに補修工事を行うことが大切です。

 

 

新潟県刈羽郡を拠点に塗装工事を請け負う株式会社吉川塗装です。弊社は主に外壁塗装と屋根塗装を承っております。お客様の安全・安心な暮らしを守る塗装をお約束いたします。塗り替えやメンテナンスなど塗装についてのお悩みは何でもご相談ください。

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