-外壁塗装の全工程を解説!各工程で行う作業の内容と目的-
外壁塗装工事は2週間ほどかかります。
その2週間のなかで具体的にどのような工事が行われるのか分からない、という方もいらっしゃるでしょう。
外壁塗装の工事期間中は窓を開けられない日もありますので、工事の全体の流れと工程の内容を知っておくと安心です。
ここでは、外壁塗装の全工程をご紹介します。
着工前挨拶(~前日)
外壁塗装の工程が始まる前に、ご近所へ挨拶回りをします。
外壁塗装では工事中の騒音や塗料のにおい、飛散のおそれがあります。
また、車両の往来や作業員の出入りもあるため、トラブルを防ぐためにも工事の告知と挨拶が必要です。
多くの場合、外壁塗装業者の営業担当者と一緒に近所を回りますが、業者が代行してくれる場合もあります。
足場設置(1日目)
外壁塗装工事は全工程にわたって高所作業を伴います。
そのため、高所作業用の足場は必須となります。
足場は足場の専門業者が設置します。
一般的な戸建て住宅であれば朝から作業して1日で組み立てます。
高圧洗浄(2日目)
塗装工程の前に、高圧洗浄機で外壁に付着した汚れや苔、カビなどを洗い流します。
汚れたままの外壁に外壁塗装をしてしまうと、塗料が汚れの上に浮いた状態になるため、剥がれやすいだけでなく、仕上がりにも影響してしまいます。
洗浄をしたあとは、最低24時間外壁を乾燥させます。
下地調整(3~4日目)
高圧洗浄でも落としきれないサビや汚れがある場合は、手作業できれいにします。
汚れを除去するほか、サンドペーパーやナイロンたわしのようなもので研磨して素材表面に細かい傷を付けて粗くし、塗料の密着性が高まるように整えます。
コーキング工事(5日目)
サイディングボードやALCの外壁の住宅では、コーキングの打ち替えも必要です。
コーキングとは、外壁材の境目や窓などサッシ周辺にあるゴム状の目地です。
古いコーキング材を撤去し、新しいコーキング材を充填します。
養生(6日目)
玄関ドアや窓など、塗装しない部分に塗料が付かないよう、ビニールやマスキングテープなどで覆います。
養生は塗料の付着を防ぐほか、塗装する部分と塗装しない部分の境目の線をきれいに出す役割もあります。
養生をすると窓が開けられなくなります。
下塗り(6~7日目)
いよいよ外壁塗装の工程に移ります。
外壁塗装では下塗り材1回、上塗り材2回(中塗り・上塗り)の計3回塗りで塗装を行います。
下塗り工程では、外壁材の種類や劣化状況に合わせてシーラーやプライマーなどの下塗り材を使って塗装します。
下塗り材には下地を強化し、上に塗る塗料を外壁にしっかりと密着させる役割があります。
中塗り(8~9日目)
上塗り塗料1回目の工程です。
選んだ色の塗料で塗っていきます。
細かいところは刷毛で、広い面はローラーで塗装します。
上塗り(10~11日目)
上塗り塗料2回目の工程です。
仕上げとして上塗りを行います。
付帯部の塗装(12日目)
外壁塗装の最後の工程です。
雨樋、破風板、鼻隠し、幕板、シャッターボックスなどの付帯部分を塗装します。
雨樋も塗装して劣化を防ぎます。
検査・確認(13日目)
すべての作業が終わると自主検査を行います。
塗装に塗り残しはないか、ムラになっているところはないかチェックして、問題がある場所はしっかりと補修します。
足場解体(14日目)
検査で問題がなければ足場を解体します。
戸建て住宅の場合、足場解体は半日程度で完了します。
工事完了・引き渡し・撤収(14日目)
仕上がりをお客さまと確認し、工事完了・引き渡しとなります。
これで外壁塗装のすべての工程が完了となり、業者は片付けて撤収します。
雨の日は工事はお休みになる
外壁塗装は雨の日は工事はできません。
外壁塗装では、塗料の乾燥が重要です。
雨で塗料に水がかかったり、乾燥しにくい状態になると施工不良を起こす可能性があります。
湿度85%の環境下では施工不可としている塗料も多くあり、湿度が80%以上になる雨の日は施工条件に合いません。
また、雨の日は足場の高所作業が危険となりますので、やはり作業はできないことになります。
多くの場合、天気予報で翌日が雨になっていると塗装業者から「明日はお休みします」という旨連絡があります。
当日の朝、突然雨が降っている場合は朝に電話などで連絡が来ます。
雨で工事が中止になると、作業は翌日以降に順延となります。
雨が多い梅雨の時期などは、工期が長くなる可能性も考慮しておくと良いでしょう。
コーキング工事の順番
外壁塗装工事で行うシーリングの工程は、外壁の状態などによって順番が変わることがあります。
シーリグンの順番はケースバイケースですので、不安な場合は外壁塗装業者に聞いておくと安心です。
高圧洗浄の前にコーキング工事をする場合がある
コーキングは外壁の防水効果を高める役割があります。
コーキングが劣化していると、高圧洗浄の際に外壁材に水が浸入してしまうおそれがあります。
これを防ぐため、先にコーキングの打ち替えを行い、目地からの浸水を防いだあとに高圧洗浄を行う場合があります。
コーキングの先打ちと後打ち
コーキング工事は塗料を塗る前に行う場合は先打ち、塗料を塗ったあとに行う場合は後打ちと言います。
先打ちと後打ちはそれぞれメリットとデメリットがあり、状況によって打つタイミングを決めます。
コーキング材は紫外線の影響で劣化しやすいという特徴があります。
先打ちした場合、コーキング材の上に塗られた塗料が紫外線から保護して劣化を遅らせる効果があります。
また、塗料によりコーキングを打った目地が目立ちにくくなるというメリットがあります。
一方で、コーキング材の収縮や膨張に耐え切れず、塗膜のひび割れが起こりやすくなるというデメリットがあります。
後打ちの場合は塗膜のひび割れの心配がありません。
ただし、塗料によってコーキング材が保護されないため、コーキング材の劣化が早まります。
先打ちにするか後打ちにするかの判断は難しいため、業者に相談すると良いでしょう。
外壁塗装の工程を把握しておくと安心
外壁塗装の全工程をご紹介しました。
外壁塗装では、業者から工事工程表をもらうかと思います。
基本的には工程表の通りに行われますので、工程表を見ながら疑問に思う点は遠慮なく質問しておくと良いでしょう。
また、洗濯物を干したい、窓を開けられる日はいつか?など、要望があるときは業者に相談しておくと柔軟に対応してくれるケースも多くありますので、気になることは伝えておくのがおすすめです。
新潟県刈羽郡を拠点に塗装工事を請け負う株式会社吉川塗装です。弊社は主に外壁塗装と屋根塗装を承っております。お客様の安全・安心な暮らしを守る塗装をお約束いたします。塗り替えやメンテナンスなど塗装についてのお悩みは何でもご相談ください。
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